我が国において子宮頸がん、早産、不妊症は年々増加している。これまで遺伝学的・細胞学的解析等ではその原因はわからなかったが、本研究成果によりその要因として腟常在細菌 L. iners による粘膜バリア機構への破綻作用が関与している可能性が考えられた。一方、腟常在細菌 L. crispatus は粘膜バリア機構を亢進させること、またその定着率を高める機構を明らかにできたことから、それらの機構を利用し、腟常在細菌を L. iners から L. crispatus に置き換えるなど、その臨床応用へとつなげることが期待される。
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