病原性糸状菌Aspergillus fumigatusから発見された新規ガラクトフラノース転移酵素は、α-マンノース残基の6位の水酸基に β-ガラクトフラノースを転移する酵素であった。AfMgfAの結晶構造を明らかにした。AfMgfAは、これまで多くの糖転移酵素において報告されているDXDモチーフとは異なり,2つのヒスチジン残基と1つのグルタミン残基によってマンガンイオンと結合しており,新規な金属結合モチーフを持つことが明らかになった。MgfAは機能既知の糖転移酵素とは全く構造上の類似性が認められない新しい糖転移酵素ファミリーを創る酵素であった。
|