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2023 年度 研究成果報告書

植物葉面細菌の6型分泌系を利用した植物細菌病害の防除技術の開発に資する基盤構築

研究課題

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研究課題/領域番号 21K05592
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分39040:植物保護科学関連
研究機関茨城大学

研究代表者

古谷 綾子  茨城大学, 遺伝子実験施設, 助教 (30570270)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード6型分泌系 / 葉面細菌 / 植物細菌病 / 病害防除
研究成果の概要

本研究は、植物葉面細菌の6型分泌系を利用した植物細菌病害の防除技術の開発に資する基盤構築を目的とする。有機栽培された健全なアブラナ科植物の葉面から植物病原細菌(アブラナ科黒腐病菌およびアブラナ科黒斑細菌病菌)の増殖を抑制し、それらの細菌による病害を抑制する細菌を選抜した。選抜した細菌のDNA解析により、6型分泌系の構築に関与すると推測される遺伝子群を2組有することを確認した。さらに、それらの変異株を用いた試験により、少なくとも一方の分泌系が病原細菌の増殖抑制において役割を果たすことを示唆する知見を得た。

自由記述の分野

植物病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

植物細菌病害の防除は主に銅剤や抗生物質が用いられている。しかし、それらの多用による耐性菌の発生や環境微生物への影響が懸念される。農林水産省が策定した「みどりの食料システム戦略」では、環境負荷の低減と持続的な農業生産の確保のため、2050年までに化学農薬使用量(リスク換算)を50%低減する目標を設定している。本研究により、葉面細菌の6型分泌系という生物機能を利用した植物の細菌病害防除の可能性が示唆された。化学薬剤による防除体系を補助する技術として期待されるが、複雑な生物間相互作用のある農業現場でも植物病害防除に細菌の6型分泌系という生物機能を利用できるかについては今後のさらなる検証が必要である。

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公開日: 2025-01-30  

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