研究課題/領域番号 |
21K05671
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
地頭薗 隆 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 教授 (50145455)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 地下水型崩壊 / 土砂災害 / 水文調査 / 地形地質調査 / 崩壊発生予測 / 警戒避難対応 |
研究成果の概要 |
近年,気候変動等の影響による記録的な大雨の増加に伴って,深層崩壊に代表される深い地下水が関与した大規模な崩壊(地下水型崩壊)が目立っている。本研究では,渓流水の比流量を測定して,地下水の集中箇所を「流域」→「斜面」のように段階的に絞り,地下水型崩壊の発生危険箇所を抽出する簡易な調査法を開発した。さらに, 抽出した地下水集中箇所において,湧水を監視する装置で湧水流量から崩壊発生の危険性を判断する手法を提案した。
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自由記述の分野 |
砂防学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,地下水型崩壊の危険箇所抽出と警戒対応について水文学的アプローチで取り組んだものである。地形条件に基づいた土砂災害発生の恐れがある区域指定に地下水集中という水文条件を加えることは区域指定の精度を高める。また,土砂災害警戒情報は降雨ピークで発生することが多い表層崩壊を対象にしており,降雨後に発生することがある地下水型崩壊は含まれていない。湧水監視は地下水型崩壊が発生しやすい地域の防災対策を向上させる。
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