研究課題/領域番号 |
21K05688
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 大阪市立大学 (2021) |
研究代表者 |
名波 哲 大阪公立大学, 大学院理学研究科, 教授 (70326247)
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研究分担者 |
伊東 明 大阪公立大学, 大学院理学研究科, 教授 (40274344)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 果実色 / 紫外線反射 / 種子散布 / 人工果実 / 太陽光スペクトル / 鳥類 / 光反射スペクトル / 哺乳類 |
研究成果の概要 |
果実の反射スペクトルと生育地の太陽光スペクトルを用いて、生息地の光環境を考慮して果実の色を定量した。さらに、種子散布者である鳥類および哺乳類の果実の色に対する嗜好性を調べるため、人工果実を用いた採餌実験を野外で行った。その結果、ウグイスは赤色、メジロは黒色を好んだ。また、紫外線を反射する果実の選択頻度は黒色の果実よりも高かった。紫外線領域を含む果実の色が鳥類の行動に影響した。また、哺乳類のハクビシンは赤い餌を好まず、タヌキは色に対する嗜好性がなかった。ヒヨドリは緑の餌を好まず、赤色と黒色の餌を好んだ。以上の結果から、果実の色の多様性には散布者の行動や嗜好性が関係していることが示唆された。
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自由記述の分野 |
森林科学,生態学,多様性生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動物が食べる多肉質の果実をつける植物は、生態系の維持管理のために重要な存在である。例えば、日本の森林政策の1つである針葉樹人工林から広葉樹林への転換のために、人工林内へ様々な広葉樹種の種子が動物によって散布されることが、低コストでである。また、生物多様性を実現するため、果実は動物の食物資源として欠かせない。都市域や農村域にパッチ状に分布する小面積の植生においても、植物の種構成は動物による種子散布の影響を受ける。この中には外来樹種が侵入・繁茂した植生もあり、動物による種子散布は生態系に負の影響を与えうる。したがって、動物が、いつ、どの植物の果実を、どの程度、採食するかが大きな問題となる。
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