本研究は,長時間使用に伴う電解液の分解等に起因する静電容量の低下や内部抵抗の上昇・悪化が課題となっている電気二重層キャパシタの耐久性向上に関するものである。具体的にはメソ孔の生成を特徴とするりんご剪定枝を原料とした活性炭を用い,試作したキャパシタの耐久性試験による性能を評価,メソ孔分布等と性能との関係を解明することで,高耐久性キャパシタ用活性炭の創製を目的とした。 りんご剪定枝活性炭と市販活性炭の細孔物性とキャパシタ性能を評価した結果,耐久性と関連を有すると推測されるミクロ孔やメソ孔範囲が確認された。これよりりんご剪定枝を原料とした高耐久性キャパシタ用活性炭作製の可能性を見出すことができた。
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