研究課題/領域番号 |
21K05708
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40020:木質科学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
会見 忠則 鳥取大学, 農学部, 教授 (90264928)
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研究分担者 |
一柳 剛 鳥取大学, 農学部, 教授 (00302240)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | Tyrosol / Quorum sensing / Annulohypoxylon / Tremella / life cycle / mating compatibility / bipolar / heterothallic |
研究成果の概要 |
本研究では,日本産シロキクラゲ(Tremella yokohamensis)が,heterothallicな生活環をもち,二極性の交配システムを有していることを明らかにした.本菌の交配型をaおよびαと定義した.aおよびαの和合性の組み合わせの酵母様細胞を,低塩野菜ジュース寒天培地上で混合培養すると,クランプ細胞をもつ菌糸体を誘導できたが,菌糸体のまま維持,増殖させることはできなかった.また,Tremella属菌の菌糸体は,Annulohypoxylon属の分泌するTyrosolにより誘導できることが明らかとなり,これは担子菌類と子嚢菌類間のQuorum sensingの初めての報告である.
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自由記述の分野 |
木質科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本産シロキクラゲが,ヘテロサリックな生活環であることと二極性の交配型をもつことを明らかにしたことは,本菌の育種技術開発に重要な知見を与えた.また,シロキクラゲのコンパニオン菌であるクロコブタケ属菌が,Tyrosolを生産することを発見し,そのTyrosolが,シロキクラゲの菌糸体を誘導できることを示したことから,子嚢菌と担子菌のQuorum sensingの実例を初めて示すことができ,シロキクラゲの純粋培養による人工栽培への道を切り開くことができたものと考えられる.
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