研究課題/領域番号 |
21K05713
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40020:木質科学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
高畠 幸司 琉球大学, 農学部, 教授 (50446621)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | アラゲキクラゲ / 高温耐性 / 菌糸体 / 培養特性 / 子実体 / 形態的特徴 / 培養温度 / 子実体形成温度 |
研究成果の概要 |
沖縄県産アラゲキクラゲの高温耐性株について,子実体の形態的特徴,菌糸体培養特性,子実体形成温度に関して検討した。子実体の形態的特徴として,実質層が厚く,背毛密度が高く,背毛長が長かった。 菌株の生理的特徴として,菌糸体培養温度28℃以上でバーベンダム反応が強く現れた。菌糸体培養温度と子実体形成温度は密接に関連しており,菌糸体培養温度が子実体形成温度に強く影響した。菌糸体を25℃以下で培養すると,子実体形成温度は22℃から34℃となり,広い温度範囲で子実体を形成する。菌糸体を28℃以上で培養すると子実体形成温度28℃以上で子実体は形成しなかった。高温耐性菌株間で特性に相違があった。
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自由記述の分野 |
担子菌類の培養,子実体形成
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アラゲキクラゲは我が国では北海道から沖縄県まで幅広く分布する食用きのこである。しかし,自生する場所によりその土地の気候により菌株の生理特性に大きく影響することが予想される。本研究課題の遂行により,沖縄県産アラゲキクラゲは本子実体の形態的な特徴,菌糸体の培養特性,子実体の発生温度において土産の本種に比べて明確な特徴を有することを明らかにした。 本菌の栽培において地域特性を踏まえて菌株を選抜することが重要であることが示唆された。また,原木栽培など屋外で栽培するにはこの特性を踏まえて施設,設備を検討することが重要であることが提示された。
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