本研究は、八ヶ岳南麓の農村地域を対象に、各種資源の再評価の要因と過程を検討し、これが人口減少期における①新たな価値創生のメカニズムとの関連②地域の豊かさ観の向上への影響③生産と生活の基礎を再構築して地域の持続可能性をどう高めるか、の解明を目的とする。 まず人口減少期の価値創出では学際的な論点整理を行った。次に、農村政策の近年動向を踏まえ、新たなコミュニティ創成の可能性につき、「地域との関わりについてのアンケート」(国土交通省)の個票を用いて分析した。成果の一部は日本農業経済学会に報告した。さらに八ヶ岳南麓への移住者を対象としたアンケート調査を実施し、幸福度への影響要因等を分析した。
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