研究課題
基盤研究(C)
筋委縮性側索硬化症(ALS)様病態を自然発症する新規突然変異マウスの原因遺伝子として、ESCRT-IIIのサブユニットであるChmp2a遺伝子を発見した。本研究では、細胞分裂や膜のリモデリングに機能するESCRT-IIIの構成タンパクであるChmpファミリー遺伝子のKOマウスを作製した。これらKOマウスを用いた発生初期時に卵割期における表現型解析を行い、受精卵の卵割期におけるESCRT-IIIの機能を明らかにした。
発生学
ESCRT-IIIはMVB形成や細胞質分裂等の膜のリモデリングに関係している。細胞などを用いた研究で機能解析が行われてきたが、マウスを用いた解析がほとんどされていなかった。本研究において、ESCRT-IIIの構成成分であるChmpファミリー遺伝子のKOマウスを作製に成功した。卵割期自体には影響がないことが分かったので、今後さらなる解析が期待される。KOマウスの作製はi-GONAD法を用いて行った。そのために効率的なi-GONAD法の開発研究を行った。