酪農現場で普及が進むセンサーデータは、受胎率の高い娘牛を作出する種雄牛を評価・選抜するための客観的指標として期待できる一方、センサーが装着されている娘牛の飼養形態には偏りがあるため、評価精度の低下が懸念される。そこで、乳用牛群検定成績を利用して、データ収集農家の偏りと評価精度の低下との関係を検証した。 偏った牛群の娘牛データに基づく種雄牛評価は、優劣の推定精度は低下しないものの、バイアスが生じることが示された。センサー導入農家の飼養管理方法は偏るものの、データ収集方法の工夫により偏りを軽減できることが示された。
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