• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実績報告書

LTR型レトロトランスポゾンの配列特異型転移特性の進化機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K06284
研究機関京都産業大学

研究代表者

河邊 昭  京都産業大学, 生命科学部, 教授 (10582405)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード動原体 / トランスポゾン / アブラナ科 / シロイヌナズナ
研究実績の概要

アブラナ科植物におけるトランスポゾンファミリーの存在様式の調査をおこなった。シロイヌナズナ属で見つかった動原体領域をターゲットとするトランスポゾンファミリーについて、アブラナ科の植物を対象として、進化解析をおこない、類似の配列が広く存在することを確認していたが、このうちいくつかに関して、コピーのゲノム上での分布を調査した。多くの種で動原体領域に局在するが、幾つかの種で動原体領域とそうでない領域に存在するグループが共存し、また動原体領域には全く局在しない種も少数見いだされた。今後、系統間の違いや発現解析をしていくことで動原体をターゲットとする機構の進化様式と分子機構の解明を目指したい。
またシロイヌナズナを材料として、これまでに研究が進んでいた系統とは別の系統で新たなグループを調査している。すでに系統間で挿入位置が異なる配列が多くみられるグループや、最近コピー数を増やしたと思われるグループを複数見出している。今後はこれらの系統について低メチル化剤処理や低メチル化変異の導入によるトランスポゾンの活性化を試みることで、転移可能なコピーの特定、その特性の調査をおこなっていきたいと考えている。
他にもrRNA遺伝子をターゲットにするグループを新たにみいだした。これらはアブラナ科に広く分布するわけではなく特定の種(属)だけに限って同じグループのトランスポゾンがrRNAをターゲットとしているように見える。今後このグループに関して、分子生物学的・進化学的に詳細な解析を進めていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Capsella rubellaのCOPIA93/20ファミリーは動原体に局在するものとそうでないものが共存している2023

    • 著者名/発表者名
      笹本悠馬、松井美羽、河邊昭
    • 学会等名
      日本遺伝学会第95回大会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi