トランスポゾンはゲノムの構造の詳細や変化パターン、進化機構を考えるうえで非常に重要なファクターである。トランスポゾンはゲノム中にランダムに分布するわけではなく動原体やヘテロクロマチンに多く局在することがわかっていたがその詳細な機構は不明であった。本研究ではCopia93/20ファミリーについて、その進化様式をアブラナ科全体で調査し、動原体をターゲットとする挿入特異性が広くみられること、動原体特異性は幾つかの種や種の中でも特定のサブグループで失われていることを明らかにした。これらのパターンはトランスポゾンの局在する機構やその変化を理解するうえで重要である。
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