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2023 年度 研究成果報告書

昆虫の翅干渉色のスペクトローム解析

研究課題

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研究課題/領域番号 21K06318
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分45030:多様性生物学および分類学関連
研究機関神奈川大学

研究代表者

高橋 一男  神奈川大学, 理学部, 教授 (10450199)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード翅干渉色
研究成果の概要

小さな昆虫の透明な翅で発色する構造色であるWIPsの定量化法を確立し、微小昆虫のWIPsの変異とその生態学的意義を解明することを目的として研究を行った。令和3年度には、12種のショウジョウバエのWIPsの定量評価や、幼虫の発育環境条件が成虫のWIPsに与える影響を評価した。令和4年度には、ショウジョウバエを用いた研究を継続しつつ、訪花性昆虫のWIPsの定量評価を行った。令和5年度には、近縁な4種のショウジョウバエとそのF1雑種のWIPsを評価し、遺伝形式の違いを明らかにした。さらに、可視光-UV撮影システムを構築し、昆虫や鳥類の視覚を用いてWIPsを評価する方法を確立した。

自由記述の分野

昆虫生態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で確立した、ハイパースペクトル画像解析による昆虫のWIPs解析の試みは世界初である。本研究をベースとして、幅広い昆虫群において、人間の知覚の限界を超えたWIPsのスペクトローム解析が可能となる事が期待できる。また、WIPsに基づいた性判定や種判別が可能となったことに加えて、WIPsが幼虫期の発育環境を反映する可能性も示唆されたため、成虫のWIPsの解析により、幼虫期の発育環境の推定も可能となるかも知れない。さらに、本研究の成果は、WIPsの進化や発生・遺伝基盤の解明にもつながる可能性があり、様々な研究分野に波及効果を及ぼす事が期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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