小さな昆虫の透明な翅で発色する構造色であるWIPsの定量化法を確立し、微小昆虫のWIPsの変異とその生態学的意義を解明することを目的として研究を行った。令和3年度には、12種のショウジョウバエのWIPsの定量評価や、幼虫の発育環境条件が成虫のWIPsに与える影響を評価した。令和4年度には、ショウジョウバエを用いた研究を継続しつつ、訪花性昆虫のWIPsの定量評価を行った。令和5年度には、近縁な4種のショウジョウバエとそのF1雑種のWIPsを評価し、遺伝形式の違いを明らかにした。さらに、可視光-UV撮影システムを構築し、昆虫や鳥類の視覚を用いてWIPsを評価する方法を確立した。
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