植物はさまざまな環境に適応した形態で選択されており、河川沿いでは水流ストレスを避けるために葉身を細くした形態が報告されているが、葉身以外の形質の具体的な分化については不明な点が多い。葉柄の強度と柔軟性の違いを明らかにするために、ヤシャゼンマイとゼンマイの曲げ強度を比較を行った。その結果、ヤシャゼンマイの葉柄の強度はゼンマイよりも弱いが、前者の曲がりは後者より有意に大きかった。これらは、渓流沿い適応のための葉柄の柔軟性に関する最初の報告であり、葉身の形態と葉柄の柔軟性の両方の獲得が、突然の洪水によるストレスを低減に貢献し、河川沿いに侵入することを可能にしたことを示している。
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