研究課題/領域番号 |
21K06506
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 福山大学 |
研究代表者 |
小川 祥二郎 福山大学, 薬学部, 准教授 (30546271)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 誘導体化 / LC/ESI-MS/MS / ステロイド / 誘導体化試薬アナログ / 誘導体化試薬アイソトポログ |
研究成果の概要 |
生体内微量生理活性物質の解析手法として,特異性と夾雑物質との分離の観点から,液体クロマトグラフィー-質量分析法は好適と考えられ,広く利用されている.一方で本法では測定対象のイオン化効率にその検出感度が大きく左右されることから,『検出感度の改善』が第一の課題となる.その為に高感度化を目的とした誘導体化試薬が活用されているが,LC/ESI-MS/MSにはその他にも解決すべき問題点が存在する.そこで本課題を通じで申請者は誘導体化試薬のアナログやアイソトポログの試薬をデザイン・合成し,誘導体化試薬に機能を付加させることでLC/ESI-MS/MSをさらに活用しやすくするためのソフト面の改善策を提供した.
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自由記述の分野 |
薬系分析
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
誘導体化試薬は従来,主目的は検出感度を向上させることにあるのは言うまでもなく,その用途として利用される事には疑う余地もない.しかしながら,分析のハード面は進化しているものの,そこに依存する事には限界があり,ハード面での進化とは別に誘導体化試薬という化学的ソフトも進化が必要であることから,LC/ESI-MS/MSの欠点を克服するべく,本研究では誘導体化試薬にアナログやアイソトポログなどの機能を付加させた試薬ラインナップを準備し,MSの持つ『重さで化合物を弁別』する機能を最大限活用して分析スループットの向上などを達成できた.開発した試薬を用いる事で多検体を扱う臨床検査の現場でも活用が見込める.
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