• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

メチル水銀によるレドックス制御因子の変動を起点とした神経機能変化の素過程解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 21K06572
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
研究機関国立水俣病総合研究センター

研究代表者

鵜木 隆光  国立水俣病総合研究センター, その他部局等, 主任研究員 (00742868)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードメチル水銀 / 超硫黄分子 / レドックスバイオロジー
研究成果の概要

MeHg毒性の一端は細胞中タンパク質のチオール基への付加修飾と考えられている。一方で近年、タンパク質のチオール基の超硫黄化によるタンパク質機能制御が報告されている。しかしながら、MeHg曝露によりるタンパク質の超硫黄化変動の詳細は明らかでない。そこで神経細胞においてメチル水銀曝露依存的なタンパク質の超硫黄化変動を解析した結果、超硫黄化が減少する種々の候補タンパク質が見出された。本結果は、MeHgにより特異的なタンパク質が脱超硫黄化することを示唆し、当該タンパク質の機能変化とMeHg毒性の関連についてさらなる解析が必要である。

自由記述の分野

毒性学

研究成果の学術的意義や社会的意義

我が国はメチル水銀 (MeHg) による公害として水俣病を経験し、多大な爪痕を残した。現代も環境中で微生物の活動により産生されるMeHgが生物濃縮を介し魚介類へ蓄積される。人々は日常的にこれを摂取するため、MeHgによる健康影響は世界的な懸念事項であり、その毒性機序の解明は重要な研究課題である。MeHgによる生体影響の引き金となる機序の解明を目指して、MeHg曝露神経細胞中のタンパク質における超硫黄化の変動を解析した。その結果、本実験条件下において特異的なタンパク質の超硫黄化が減少した。この変動がもたらす細胞機能変化を探求することはMeHg毒性機序の理解につながると期待される。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi