天候(気圧)の変化によって誘発される片頭痛において、予兆期からの五苓散療法に影響を与える臨床的要因を調査し、五苓散の治療抵抗性を予測することを試みた。予兆期からの五苓散療法における治療反応群(CR)と治療抵抗群(IR)の臨床因子を検討した。その結果、精神疾患と不眠症の既往歴が、独立して治療抵抗性に関与する因子であることが明らかとなった。これら 2つの因子の回帰係数を使用して、天候によって誘発される頭痛を伴う片頭痛患者における、予兆期からの五苓散療法に対する治療抵抗性の予測指数 (PI) を算出した。得られたPIは、五苓散療法に対する治療抵抗性を予測する有用なツールになる可能性がある。
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