ラット血小板を活性化させた際の上清でヒト肝がん由来HuH-7細胞を刺激した結果、アミノ酸トランスポーターSNAT4の輸送活性を減弱させることを見出した。活性化血小板上清によるSNAT4の輸送活性減弱は、SNAT4の基質に対する親和性が減少することによるものであることが示唆された。一方、血小板そのものによるHuH-7細胞への直接的な作用はほとんど認められなかった。 以上の結果より、血小板は生理活性物質を放出することで肝細胞におけるアミノ酸トランスポーターの輸送活性を間接的に変動させることが示唆された。
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