本研究では、細胞容積調節機構において膨らみセンサーであるTRPM7タンパク質と、細胞を元の大きさに戻すアニオンチャネルであるVSORタンパク質の2つのタンパク質が果たす役割についての疑問を解明した。ここでは、細胞の膨張を抑えるシステムにおける2つのタンパク質の相互関係に焦点を当て、TRPM7とVSORが協調して、膨らんだ細胞を元に戻すしくみを明らかにした。具体的には、細胞が膨張した際にTRPM7とVSORのコア分子であるLRRC8Aが物理的に相互作用すること、そしてTRPM7-VSORが機能連関を通じて活性化することを、2種類のイオンチャネル活性の同時測定を用いて証明した。
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