独自のアフィニティ精製技術を駆使して、膜結合性のヘムタンパク質PGRMC1を同定し、X線結晶構造解析によるヘム結合型PGRCM1の分子構造の解明に成功している。PGRMC1はヘム分子同士が会合する特異なheme-stacking構造を形成したPGRMC1はEGFRなどと相互作用して活性化し、癌細胞の増殖を促進することを見出している。PGRMC1は新たな創薬標的となる事が期待されるが、癌以外の生理機能についてはほとんど明らかとなっていない。本研究ではPGRMC1を標的とした創薬シーズ化合物の検証と、動物モデルを用いたPGRMC1の未知の生理機能の解明を目的とする。
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