Exophilin-5の表皮細胞での役割とその分子メカニズムを解析するため、特異的に結合するタンパク質の探索を行い、細胞接着に関わるタンパク質が複数同定された。それら新規結合タンパク質の解析を行い、ヘミデスモソーム形成だけでなく、他の接着装置形成についても機能していることがわかった。さらにExophilin-5の欠損により、ヘミデスモソームや、他の接着装置形成が阻害され、細胞接着能は低下した。ノックアウトマウスの皮膚における創傷治癒試験を行ったところ、創傷治癒に遅延がみられた。これらにより、Exophilin-5は細胞接着装置の恒常性維持において重要な役割を持っていることが示された。
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