研究課題/領域番号 |
21K06873
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 大阪市立大学 (2021) |
研究代表者 |
及川 大輔 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (20455330)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ユビキチン修飾 / 炎症応答 / 細胞死 / 活性酸素 / 炎症性腸疾患(IBD) |
研究成果の概要 |
近年、NF-kBシグナルや細胞死の新たな制御因子として直鎖状ユビキチン鎖が注目を集めている。本研究において申請者は、LUBACによるNF-kB活性化に拮抗的に作用する脱ユビキチン化酵素(DUB)としてOTUD1を見出した。OTUD1-KO細胞では、NF-kB活性化やRIPK1非依存性アポトーシス(RIA)に加え、活性酸素(ROS)誘導性の細胞死(Oxeiptosis)も亢進し、これらの制御破綻が炎症性腸疾患(IBD)の発症に寄与する可能性を示した。
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自由記述の分野 |
病態医化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞内で直鎖状ユビキチン鎖を産生する唯一のユビキチンリガーゼであるLUBACの機能破綻は、様々な疾患の発症と密接に関連する事が数多く報告されている。本研究で新たな関連因子として見出したOTUD1は、炎症応答に加え各種細胞死を抑制することから、本研究で見出した炎症性腸疾患(IBD)以外にも、様々な疾患と関連することが想定される。今後、これらの可能性についても検討し、疾患に対する新たな創薬標的としての医療応用を期待したい。
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