胸腺がん・肺がんを中心し、tuft細胞性を示す腫瘍の臨床病理学的特徴を探索し、tuft細胞性が当該腫瘍の臨床病理像に与える影響を明らかにした。重要な知見として、tuft細胞性肺がんが塩類細胞というtuft細胞とは別の分化細胞の発現プロファイルをも有すること、tuft細胞性小細胞肺がんがPARP阻害剤・BCL2阻害剤に感受性を示すことが挙げられる 。更に、tuft細胞性を示すがん腫は胸部臓器以外にも特有の生物学的特徴をもって発生すること、これまでtuft細胞の存在が知られていない臓器にもtuft細胞が存在する可能性を指摘した。
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