研究課題/領域番号 |
21K06922
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
大橋 健一 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (40231203)
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研究分担者 |
伊藤 崇 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (20516314)
小林 大輔 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (70361699)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 食道がん / 扁平上皮がん / 内視鏡切除 / リンパ節転移 / 簇出 / 上皮間葉転換 |
研究成果の概要 |
表在性食道扁平上皮癌(SESCC)におけるリンパ節転移(LNM)リスクの適切な評価に寄与するアルゴリズムを作成し、浸潤先端部の組織像とEMT関連分子との関連を検討した。浸潤先端部の組織像として簇出における腫瘍胞巣構成細胞数と胞巣の個数の修正して評価した。SM層浸潤距離は600μmがLNMに関して統計学的に最も優れた値であった。浸潤距離600 μmと簇出のうち5個以下の腫瘍細胞で構成される胞巣数5個以上を組み合わせたアルゴリズムが最も優れており、無再発生存期間とも有意に関連していた。簇出は免疫組織化学的なE-cadherin発現減弱およびSnail1のmRNAの発現亢進と相関していた。
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自由記述の分野 |
人体病理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって提案されたアルゴリズムを内視鏡切除検体に用いることにより、適切なLNM、再発のリスク予測やひいては適切な二期的な外科切除の選択が可能になるかもしれない。食道がんに対する手術療法、放射線化学療法は侵襲が強く、合併症の頻度も非常に高い。本来ならば追加治療な必要のない患者に対して、不必要な治療を避け、合併症の発生頻度を下げることが可能になる、さらにこれらのエビデンスを蓄積することにより臨床的なT1b-SMの症例に対する内視鏡的治療の拡大、患者QOLの向上が期待される。
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