研究課題/領域番号 |
21K06967
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
内木 宏延 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (10227704)
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研究分担者 |
植田 光晴 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (60452885)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | アミロイドーシス / β2-ミクログロブリン / プロテオーム解析 / 免疫染色 / プロテオグリカン |
研究成果の概要 |
β2-ミクログロブリン(β2-m)アミロイドーシスの危険因子として、血中β2-m濃度の増加、長期血液透析歴に加え、血中アルブミン濃度の低下が第3の因子であることを明らかにした。また、class I small leucine-rich proteoglycansのコア蛋白質がβ2-mアミロイド線維形成、沈着を促進する可能性を示した。一方、トランスサイレチンアミロイドが大動脈弁へ沈着することにより、急速に進行する大動脈弁狭窄症を来した症例を世界で初めて報告した。
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自由記述の分野 |
病理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた上記成果は、単にβ2-mアミロイドーシスのみならず、ヒトアミロイドーシスに共通する発症機構の解明や治療戦略の構築に向け、有益な示唆をもたらした。また、本研究で得られた新たな実験ツールは、他のヒトアミロイドーシス発症機構解明に向けた研究にも普遍的に活用することが出来、本研究の学術的波及効果は大きいと考える。さらに、厚労省指定難病である全身性アミロイドーシスの治療法開発にも貢献し、社会的意義も大きいと考える。
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