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2023 年度 研究成果報告書

メカニズム解析および治療法の開発を目指した世界初の胸膜悪性中皮腫動物モデルの確立

研究課題

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研究課題/領域番号 21K06972
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49030:実験病理学関連
研究機関香川大学

研究代表者

横平 政直  香川大学, 医学部, 教授 (70403780)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード中皮腫 / 針状粒子 / 胸膜
研究成果の概要

独自に開発した胸腔内投与法を用い、野生動物における胸膜悪性中皮腫の高率発症を目的とした。針状粒子のTISMOを用いて、AJ雌性マウスにおける胸膜悪性中皮腫の高確率での発症を目的とする実験1、および、pirfenidone (PFD)の胸膜肥厚抑制効果を明らかにする実験2を行った。
実験1ではTISMOにより肺胸膜肥厚を認めたが、明らかな異型を伴う中皮細胞の腫瘍性病変は確認できなかった。実験2では胸膜肥厚のマウスあたりの平均面積について、144ppm PFD投与により減少傾向が認められた。PFDの抗線維化作用が針状粒子による胸膜肥厚の進展を抑制する可能性が示唆された。

自由記述の分野

実験病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回の実験1から、野生動物における胸膜悪性中皮腫の高率発症モデルの確率を得ることはできなかったが、低用量の針状粒子でも胸膜の肥厚をきたすことが明らかとなった。さらに、実験2の結果から、PFDの抗線維化作用が針状粒子による胸膜肥厚の進展を抑制する可能性が判明した。PFDはすでに臨床で用いられている間質性肺炎に対する内服治療薬であり、副作用も少ない。この治療薬が胸膜悪性中皮腫における腫瘍進展抑制に寄与する可能性が期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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