研究分担者 |
坪内 泰志 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (30442990)
槇村 浩一 帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00266347)
仁木 満美子 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (20438229)
鈴木 仁人 国立感染症研究所, 薬剤耐性研究センター, 主任研究官 (70444073)
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研究実績の概要 |
深海性放線菌由来培養上清IMAs2016D-66がCandida auris LSEM0643, LSEM3673株の凝集を抑制する活性を有することを見出した。産生菌の遺伝子解析を実施し、アクチノミセス属の菌種であることを同定した。IMAs2016D-66に凝集抑制活性があることから菌の接着性にも変化があるのではと考え実験を行った結果、IMAs2016D-66には菌体表層疎水性を低下させ、バイオフィルムの形成を抑制する活性があることが明らかになった。臨床分離株を用いた研究では、非凝集株は線虫に対する病原性が高いことが報告されていることから、病原性への影響を調べたところ、IMAs2016D-66添加によりプロテアーゼの産生が増強することが明らかになった。一方、リパーゼの酸性には変化が認められなかった。Rhodamineを用いた排出ポンプ活性の実験では、FLCZ自然耐性株であるLSEM3673株は感受性株であるLSEM0643と比較してRhodamineの排出活性が高いことがわかった。IMAs2016D-66の影響については、LSEM3673株の方にのみ添加による排出の促進が高くなる傾向が観察された。結果の一部は、論文として報告した(Yamane K, Niki M, Tsubouchi T, Watanabe T, Asai K, Oinuma KI, Sakiyama A,Saren C, Matsumoto Y, Makimura K, Kaneko Y, Kawaguchi T. A Culture Supernatant from an Actinomycete sp. Affects Biofilm Formation and Virulence Expression of Candida auris. Med Mycol J. 2023;64(1):7-17.)。
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