• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

B型肝炎ウイルスRNAの分解に関わる新規Nrf2-Prdx1経路の解析

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 21K07040
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49060:ウイルス学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

デン リン  神戸大学, 医学研究科, 助教 (40437497)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードB型肝炎ウイルス / 抗酸化防御機構 / Nrf2 / Prdx1
研究成果の概要

Keap1/Nrf2/AREシグナル伝達経路は、酸化ストレスに対する重要な生体防御機構である。本研究では、B型肝炎ウイルス(HBV)感染に伴うKeap1/Nrf2/AREシグナル伝達経路の役割について解析し、以下の知見を得た。①HBV感染に伴い酸化ストレスセンサーKeap1がHBV Xタンパク質と結合することにより、転写因子Nrf2の分解が阻害され、Nrf2が安定化・核移行する。②核移行したNrf2はHBVコアプロモーター活性を阻害することにより、HBVの複製を抑制する。これらの成果は、生体内の抗酸化防御機構がHBVの複製制御に寄与していることを示す重要な知見であると考える。

自由記述の分野

ウイルス学

研究成果の学術的意義や社会的意義

転写因子Nrf2は酸化ストレスに対する防御機構の中心的な制御因子として知られているが、ウイルス複製への関与については全く知られていなかった。
本研究成果は、Keap1/Nrf2/AREシグナル伝達経路を介したNrf2の活性化がHBVの複製抑制に寄与していることを世界で初めて示したものであり、学術的な意義は大きい。また、本研究成果は、Nrf2活性化剤が新たな抗HBV薬の候補となる可能性を示唆しており、将来の抗HBV治療戦略において臨床応用的にも社会的にも極めて重要な意義を持つと考える。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi