風疹ウイルスが増殖しやすい培養細胞を宿主の抗ウイルス防御機構であるインターフェロン(IFN)経路関連分子を欠損させることで作出した。どのような宿主因子により風疹ウイルスが抑制されていたのかを解析するためIFNの下流で作用するIFN誘導性遺伝子群(ISGs)を上記の細胞に発現させ解析したところ、6種類のISGsが風疹ウイルス抵抗性に関与していることが明らかとなった。さらに、未知の抗ウイルス因子の探索を目指して、宿主細胞ゲノム上の全遺伝子を対象としたスクリーニングを実施するために必要な組換え風疹ウイルス、および培養細胞を作出し、その評価を実施した。
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