研究課題
基盤研究(C)
本研究は、エマージングリスクであるボルナ病ウイルスによる致死性脳炎の制御法を確立することを目的とし、抗ウイルス化合物の作用機序を解明し、その抗ウイルス作用を評価した。スクリーニングにより11個の候補化合物を同定し、その中で化合物4が最も強い抗ウイルス活性を示した。化合物4はボルナ病ウイルスの細胞内侵入過程に関与し、M遺伝子を標的とすることが示唆された。本研究の成果は、ボルナ病ウイルスの治療薬開発に貢献するものであり、新たな感染症リスクへの備えとなることが期待される。
ウイルス学
本研究では、エマージングリスクであるボルナ病ウイルスによる致死性脳炎を抑制する新規抗ウイルス化合物を発見し、その作用機序を解明した。この成果により、ボルナ病ウイルス感染症の効果的な治療法開発が期待される。社会的には、新たな感染症リスクへの備えとして重要である。学術的には、ウイルスの感染メカニズムの解明に貢献し、今後の研究基盤を強化した。