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2023 年度 研究成果報告書

PTK6ファミリーキナーゼの生理学的意義の解明と病態解析への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 21K07117
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関公益財団法人微生物化学研究会 (2022-2023)
東京大学 (2021)

研究代表者

菊地 逸平  公益財団法人微生物化学研究会, 微生物化学研究所, 研究員 (80772376)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードチロシンキナーゼ / がん / 粘膜免疫 / ゲノム編集 / 回腸
研究成果の概要

本研究では、3つのPTK6ファミリーキナーゼ(PFK)を同時に欠損させたPFK三重欠損マウスをCRISPR/Casゲノム編集法により作製した。その結果、PFK三重欠損マウスは小腸の最末端部である回腸において腸上皮恒常性の異常を示した。また、このマウスの回腸では粘膜免疫応答と腸内細菌叢の異常が認められた。さらに系統学的解析の結果、PFKと消化管の共進化を介して、高等脊椎動物における栄養吸収や粘膜免疫にきわめて重要な役割を担う回腸機能の頑健性(robustness)が獲得された可能性が本研究によって明らかとなった。

自由記述の分野

分子腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、これまで生理的機能が全く不明であったPTK6ファミリーキナーゼの生体内機能と病態との関連を調べた。その結果、PTK6ファミリーキナーゼは小腸の末端部位である回腸における組織恒常性や粘膜免疫の調節に必須の役割を担うことを明らかにした。本研究の成果は、回腸が好発部位である炎症性腸疾患「クローン病」や自己免疫疾患などの疾患に対する新たな治療法開発に役立つことが期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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