研究課題/領域番号 |
21K07129
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
古川 龍彦 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (40219100)
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研究分担者 |
河原 康一 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (00400482)
山本 雅達 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (40404537)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 非小細胞肺癌 / BHLHE41 / 細胞死 / BAX / オートファジ― / MYC |
研究成果の概要 |
肺がんは我が国のがんの死亡原因の一位でなお発症は増加しており、発生機構の解明と革新的治療法が求められる。 BHLHE41はサーカディアンリズムや細胞の分化などで主に抑制的に機能する転写因子とである。我々はその腫瘍部での発現は患者の予後良好相関し、BHLHE41の肺がん細胞株での現がオートファジー細胞死を起こすことを見出している。BHLHE41はMYCの機能を抑制して、BAXの発現を抑制することが分かっ。また、MYCで発現が誘導されるCyclinA2やCDK4複数の遺伝子発現を抑制することを見いだした。BHLHE41はMYCの機能を阻害する分子として機能して発がんの抑制に関わると考えられる。
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自由記述の分野 |
がん生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
異種移植系でBHLHE41の強制発現は肺がん細胞の縮小効果からBHLHE41の標的分子は肺がんの治療の標的となりえることをすでに示している。 本研究でBHLHE41のMYCの機能の抑制という、非小細胞肺癌発生でのBHLHE41の重要性の一端が具体的に明らかにできた。BHLHE4はがんの悪性化ステップで必要になるMYCの機能の活性化を抑制することが推測された。BHLHE41が抑制するMYCを含む活性化分子群を同定することで肺がんのハイリスク群での早期肺がんの悪性化の予防が可能になる可能性があり、世界的にも増加傾向にある肺がんの予防という革新的な医療が期待できる。
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