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2023 年度 研究成果報告書

新規抗腫瘍薬を利用した腫瘍免疫微小環境におけるKRAS制御機構の解明と制御法開発

研究課題

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研究課題/領域番号 21K07161
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関福岡大学

研究代表者

角田 俊之  福岡大学, 医学部, 准教授 (70444817)

研究分担者 白澤 専二  福岡大学, 医学部, 教授 (10253535)
青木 光希子  福岡大学, 医学部, 講師 (80469379)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードPMC / KRAS / マクロファージ / KDELR / 薬剤抵抗性 / ゴルジ体
研究成果の概要

化合物Pyra-Metho-Carnil(PMC)は、特にT細胞とB細胞を欠くヌードマウスにおいて、腫瘍成長を強力に抑制する。我々の解析では、PMCはTHP-1細胞のマクロファージへの分化と成熟を抑制し、共培養において腫瘍塊の成長を阻害し、PMCの作用機序は、NFκBシグナリングを介して腫瘍関連マクロファージを抑制することによるものと考えられた。さらに、マウス実験でもPMCの腹腔内投与がマクロファージの成熟を抑制する効果を示した。またPMCの標的である、KDEL受容体を阻害する新規化合物が同定され、KDELRを標的としたドラッグデリバリーシステムも開発した(特許出願済)。

自由記述の分野

癌

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでに癌に対する多くの分子標的薬が開発されてきたものの、多くの場合薬剤抵抗性を生じる。変異KRASは多くの癌において変異が認められ、これまで直接の分子標的薬はなかったが、近年開発が進んできた。しかし同様に、薬剤抵抗性が問題となっている。その原因は変異KRASが制御するシグナルの上流にバイパスが形成されることが考えられているが、我々はその下流の分子であるKDELRを標的とすることにより、抵抗性の出現の低い抗腫瘍化合物が可能であり、これまでに治療法のない難治性癌の加療が可能になる。

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公開日: 2025-01-30  

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