研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HER2に対する新規CAR-NK細胞を作成し、その抗腫瘍効果を示すことができたが、コントロールに比べ優れた抗腫瘍効果を示すことはできなかった。理由としてNK細胞として用いたKHYG-1自体が持つ抗腫瘍効果が強力であったためと思われる。今後はその他のNK腫瘍細胞株であるNK92, YT, SNT-8に新規HER2-CAR-NKを遺伝子導入し、抗腫瘍効果を検討する必要がある。また、HER2に対する結合力を調整した新規遺伝子作成や凍結保存された臍帯血からのCAR-NK作成は今後の課題である。
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