研究課題/領域番号 |
21K07241
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
柴田 理志 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任講師(常勤) (00423153)
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研究分担者 |
山本 浩文 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30322184)
横山 雄起 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (60615714)
河原 邦光 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教授 (70755313)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | Sdc4 / 悪性中皮腫 / 核酸医薬 |
研究成果の概要 |
悪性中皮腫55例に対して抗Sdc4抗体を用いて免疫染色を行った結果、45例(81.8%)で中皮腫の細胞膜、細胞質、あるいは間質に、Sdc4蛋白の発現がみられたことから、Sdc4は悪性中皮腫の診断マーカーとなり得ることが明らかとなった。一方、これまで研究室の様々な実験で抗腫瘍効果を示した複数の核酸を作用させて、細胞増殖活性を指標にスクリーニングを行ったところ、多くの難治性癌に効果を示してきたmiR-29b-1-5pの完全相補配列であるMIRTXが悪性中皮腫にも著効することが示された。本研究によって悪性中皮腫に対する診断マーカーや新規治療法を提示できたことは医学的に意義深いといえる。
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自由記述の分野 |
核酸医薬、分子生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性中皮腫は、増加の一途を辿っており、極めて予後不良な悪性腫瘍である。治療法は化学療法が中心であるがその効果は乏しく、分子標的薬で有効なものは未だほとんどないこと、更に有用な分子マーカーが存在せず早期診断が困難であることが問題となっている。今回の研究により、悪性中皮腫に対する診断マーカーとしてSdc4が有用であること、更に治療法としてmicroRNAを利用する方法が有効であることを見出すことができ、医学的に重要な知見といえる。さらに治療法のない悪性中皮腫に対してMIRTXが新たな治療法となる可能性があることから、今後の臨床利用が待たれる。
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