ヒトプリオン病の代表である孤発性クロイツフェルト・ヤコブ病(sCJD)はウエスタンブロット法での異常型プリオンタンパク(PrPSc)のバンドパターンと遺伝子多型の組み合わせで病型が分けられ、MM1型がsCJDの85%を占める。我々は、14例のsCJD_MM1型の患者から作成した脳乳剤(Brain Homogenate: BH)をアルカリ製剤で処理した。すると、ウエスタンブロット法で検出されるPrPScのパターンが他とは異なる症例があることを見出した。現在、感受性のあるマウスに脳乳剤を接種して、生存期間や感染性などの違いが認められるか検証中である。
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