本研究では難治性急性骨髄性白血病(AML)の発症に関わり、予後不良因子として知られるNUP98::NSD1がマウスAMLの32DのCD123 (IL-3RA)の発現を誘導する事を明らかにした。我々の作成したNup98::Nsd1陽性32D細胞は、CD123の発現増加から、IL-3に対する高感受性を獲得し、化学療法抵抗性を示している可能性が示された。また、CD123の高発現はNUP98::NSD1陽性の小児AML検体でも確認され、我々のデータを支持するものであった。NUP98::NSD1陽性AMLの予後は現在も不良であり、CD123の阻害が治療につながる可能性を示した点が本研究の研究成果である
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