研究課題/領域番号 |
21K07765
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
加藤 愛章 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (90635608)
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研究分担者 |
吉松 淳 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (20221674)
大野 聖子 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 部長 (20610025)
坂口 平馬 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (70574630)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | QT延長症候群 / 胎児 / 心磁図 / 胎児心エコー |
研究成果の概要 |
胎児QT延長症候群の早期診断法を確立するための研究を行った。QT延長症候群の母体の胎児33例を対象として胎児心磁図を記録し、それに引き続く早期新生児期は26例の新生児を対象として心電図を連日記録し、QT間隔を計測しその特徴を検討した。また、胎児心エコーでQT延長を診断するため、パルスドプラ法、Speckle tracking法を用いたパラメータの基礎的なデータの検討を行った。今回の検討において、胎児~早期新生児期では、日齢1の心電図でQT延長が最も顕在化しやすいことが示唆された。胎児心エコーでの診断法についての有効性を示すことはできなかったが、今後も、症例を集積し検討していく予定である。
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自由記述の分野 |
医歯薬学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先天性QT延長症候群は代表的な遺伝性不整脈で、一部では胎児期に発症し致死的な経過をとるが、臨床経過、心電学的な特徴は未だ不明な点が多い。有効な胎児治療を行うために、正確な診断が必要だが、胎児においては通常の心電図を用いることができず、診断自体が難しい。胎児心磁図による診断が行われているが、使用できる施設は限られている。そのため、より一般的に普及している医療機器での診断法の開発が期待されている。胎児~新生児期の特徴を明らかにし、心エコーなどで診断ができるようになれば、致死的な胎児・新生児発症の先天性QT延長症候群の予後を改善に貢献できる。
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