カポジ型リンパ管腫症は全身にリンパ管組織が増殖する進行性の希少難治性疾患であるリンパ管腫症で、近年、病変部位より、血管・リンパ管新生に重要な経路である「PIK3/RASシグナル」の遺伝子変異が検出されたが、その遺伝子異常がどのように臨床像を引き起こすかどうかは不明である。NRAS(Q61R)遺伝子変異をヒトリンパ管内皮細胞に遺伝子導入して、MTT assayによる細胞増殖能、Real-time PCRやウエスタンブロット、阻害剤による効果などを測定した。また、NRAS Q61R変異をリンパ管内皮細胞に発現させたトランスジェニックマウスを作製した。
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