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2022 年度 実施状況報告書

早産児におけるIGF1遺伝子メチル化の縦断的解析

研究課題

研究課題/領域番号 21K07871
研究機関順天堂大学

研究代表者

寒竹 正人  順天堂大学, 医学部, 教授 (80327791)

研究分担者 大川 夏紀  順天堂大学, 医学部, 助教 (10568009)
田中 利隆  順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (30407283)
中岡 博史  公益財団法人佐々木研究所, 附属研究所, 部長 (70611193)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードIGF1 / メチル化 / 新生児 / 早産児
研究実績の概要

計画立案時は、末梢血全血を用いて行う予定であったIGF1遺伝子メチル化の解析であるが、状況に少し変化がみられてきた。末梢血においては、全血、あるいは単核球を分離したのちであっても、多くの細胞群が混在している。DNAメチル化は細胞機能を決定する機序でもあることから、当然細胞種類によって遺伝子メチル化プロファイルは異なる。最近になり、頬粘膜細胞は単一細胞であり、また非侵襲的に採取できることから、メチル化解析対象として有望視されている。実際新生児においてもいくつかの報告で解析に適していることが示されている。
そこで2022年度は全血採取と並行して新たな検体採取と処理方法、解析方法の確立を行った。頬粘膜から採取した細胞から全血と同様にDNA抽出後、バイサルファイト処理、IGF1遺伝子P2プロモーターをPCR増幅ののちサンガー法によるシークエンスを行い、各CpGサイトのC/C+T比を用いてメチル化率を算出する方法を確立した。
一方、全血検体の採取は予定通り進んでいるので、今後は出来る限り同時採取した頬粘膜細胞のデータを合わせて解析することで今後のこの分野の研究の方向を示したい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

計画立案時にはなかったが、最近本研究を含む臨床検体を用いたエピゲノム解析研究における大きな進歩がみられた。それは新生児から非侵襲的に単一細胞検体が採取でき、なおかつその細胞(頬粘膜細胞)のエピゲノム解析により成人や小児と同様にエピジェネティック年齢が算出できるというものである。
全血採取と並行して頬粘膜細胞を採取し、解析するための方法を確立するのに時間を要したために研究計画に遅延がみられている。

今後の研究の推進方策

頬粘膜からの検体採取、検体処理法の確立は終了した。
全血検体の採取はほぼ予定数が終了しているので、予定通り解析を進めるのと同時に、同時採取した頬粘膜細胞の解析を加え、その関連を調べることで、今後の研究、さらには臨床応用においても大きな寄与が期待できる。

次年度使用額が生じた理由

計画立案時にはなかった情報により、本研究計画に新たな解析を加えることによりそのクオリティーが上がるものと考えた。そのため2022年度は新たな解析法の開発のため、計画にやや遅延が生じたため次年度使用額が生じた。本来の計画も同時進行しており、2023年度に合わせて解析を行う。最終的には予定通り2023年度に終了、成果発表の予定としている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 図書 (1件)

  • [図書] Research Features2022

    • 著者名/発表者名
      Masato Kantake
    • 総ページ数
      4
    • 出版者
      Research Publishing International

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公開日: 2023-12-25  

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