研究課題/領域番号 |
21K07886
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中井 陽介 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80466755)
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研究分担者 |
立石 敬介 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (20396948)
高橋 良太 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80647660)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 膵臓癌 / エピジェネティクス / オルガノイド |
研究成果の概要 |
膵臓癌では変異などの遺伝子異常のみならずエピジェネティクスと呼ばれる後天的な遺伝子修飾が重要な役割を持つことが報告されている。本研究では膵臓癌のエピジェネティクスを制御することによって免疫細胞や線維芽細胞といった癌をとりまく微小な環境にある細胞の性質が影響を受け、その結果膵臓癌の治療へつながるという可能性について検討するため、患者由来のオルガノイドと呼ばれる三次元培養系を用いて薬剤スクリーニングを行った。その結果抗腫瘍効果を示す化合物を複数同定することができた。
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自由記述の分野 |
消化器内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵臓癌におけるエピジェネティクスの重要性が示唆されているが、腫瘍進展における詳細な役割や治療標的としての可能性はまだ明らかになっていない。本研究で同定された化合物は患者由来の膵臓癌オルガノイドに対して広範な抗腫瘍効果を示しており、エピジェネティクスが膵臓癌の治療標的となる可能性が示唆された。今後さらに検討を進め、マウスへの移植実験等により免疫細胞や線維芽細胞といった腫瘍微小環境への影響やその意義について明らかにすることを目指す。
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