萎縮性胃炎から樹立したオルガノイドにはLGR5陽性細胞が含まれていた。LGR5陽性細胞の維持にはWNTシグナルが必須であり、臨床検体においては腺底部にWNT3aを発現する細胞が認められ、ニッチとして機能していると考えられた。 オルガノイド形成細胞においてLATS2またはRUNX3をKOすることでCDX2の発現をおこすことが確認され、LAT2ノックアウトによりID4の発現亢進が認められることから、BMPシグナルの活性化が腸上皮化生に関与することが示唆された。LATS2またはRUNX3に加えてTP53あるいはSMAD4をノックアウトすることで、マウスにおける造腫瘍性が確認できた。
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