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2023 年度 研究成果報告書

クローン病由来オルガノイド単層培養による新規疾患感受性遺伝子RAP1Aの機能解析

研究課題

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研究課題/領域番号 21K07931
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

諸井 林太郎  東北大学, 大学病院, 助教 (90803594)

研究分担者 黒羽 正剛  東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (70709469)
角田 洋一  東北大学, 大学病院, 助教 (50509205)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードオルガノイド / RAP1A
研究成果の概要

本研究では、延べ30症例でクローン病患者由来のオルガノイドの樹立およびトランスウェルを用いた単層培養に成功した。Millicell電気抵抗値測定システムを用いて単層培養のTEERを測定したところLPS負荷とコントロールには電気抵抗値に差を認めなかった。TNFα、およびインターフェロンの負荷では、抵抗値はコントロールと比較して約40%まで低下することが明らかとなった。RAP1Aリスクアレル別(AA,TA.TT)ではタイトジャンクションの抵抗値に差は認めなかった。以上より、IBD関連の炎症性サイトカインが、腸管上皮細胞の粘膜電気抵抗の低下を惹起することがあきらかとされた。

自由記述の分野

消化器内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究ではクローン病患者由来の腸粘膜上皮オルガノイドの樹立、および単層培養の作成に成功し、粘膜電気抵抗値を測定を可能とするモデルを構築した。さらに、そのモデルを用いて、クローン病患者の上皮細胞は、TNFやINF刺激により粘膜電気抵抗値を低下させ、粘膜上皮の透過性を更新させることを明らかとした。RAP1A遺伝子多型による粘膜電気抵抗の変化は認めなかったが、これはオルガノイド樹立の過程で様々なストレスを除外しているためと考えられた。クローン病の原因はいまだ不明であるが、炎症性サイトカインによる粘膜電気抵抗の低下、タイトジャンクションの低下が病態の一つであることを明らかとした。

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公開日: 2025-01-30  

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