研究課題/領域番号 |
21K07990
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 大阪市立大学 (2021) |
研究代表者 |
田守 昭博 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 特任教授 (30291595)
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研究分担者 |
松原 三佐子 (佐藤三佐子) 大阪公立大学, 大学院獣医学研究科, 准教授 (00635120)
田中 肖吾 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 客員研究員 (50382114)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 肝細胞癌 / 再発 / 転移 / 動物モデル / 脾臓 / 臨床マーカー / HCV / HBV |
研究成果の概要 |
本研究では肝細胞癌根治後の再発について臨床データと動物モデルを相互に活用することにより新たな知見獲得を目指した。まず臨床データよりHCV陽性肝癌例を含む1180例の予後因子を解析しHCV RNA陰性化例において3年以内に50%以上患者に肝癌再発を認めた。 基礎研究では、Luciferase陽性Hepa1-6細胞(1x106)をマウスへ投与し肝臓内に腫瘍を形成させるモデルを作成した。Hepa1-6細胞を投与後に脾摘した群としない群において肝臓内の腫瘍生着率に有意差があった(脾臓摘出なし: <30%、脾臓摘出あり: >95%)。脾臓が肝癌生着に関与している可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
消化器内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝細胞癌の要因である肝炎ウイルスを完全に排除しても一度発癌した患者では肝癌が発生するリスクが高い事が再検証された。また培養肝癌細胞をマウスへ投与する研究から癌細胞が肝臓に生着する病態に脾臓が関与している事が推測された。今後、肝癌の転移や再発を制御する脾臓由来因子を同定できるものと考える。
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