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2023 年度 研究成果報告書

空間的遺伝子発現解析が拓くCdh1介在性の炎症性発癌機構の解明と新規予防戦略

研究課題

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研究課題/領域番号 21K08009
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

直江 秀昭  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (30599246)

研究分担者 古田 陽輝  熊本大学, 病院, 特任助教 (00869513)
渡邊 丈久  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (20634843)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード炎症性発癌
研究成果の概要

①コントロールマウスとCdh1活性型マウスに対してコリン欠乏-高脂肪食を摂取させ、肝癌を誘発させた。24週、56週時点でマウスの肝臓に形成された腫瘍の数とサイズを測定した。その結果、両群のマウス間で有意な差は認めなかった。
②AOM-DSSモデルで、コントロールマウスとCdh1活性型マウスの大腸に腫瘍を形成させた。形成された腫瘍部からRNAを抽出し、RNA seq解析を行ったところ、有意な結果は得られなかった。そこで、腫瘍の発生母地となった背景の炎症部粘膜から抽出したRNAを解析したところ、両群間でWnt6、Wnt10a、Axin、LEF等の発現に大きな変化を来していた。

自由記述の分野

消化器癌

研究成果の学術的意義や社会的意義

Cdh1活性型マウスの大腸炎症粘膜において有意に発現が亢進していたRNAはWnt6、Wnt10a、Axin、LEF等であった。これらは、代表的な発癌経路である古典的Wnt-βカテニン経路を構成する遺伝子群である。Cdh1が、Wnt-βカテニン経路と強く関連していたことから、Cdh1が大腸の炎症性発癌の過程で未知の機能を有しているのではないかと考えられる。Cdh1をターゲットにすることで、大腸炎症性発癌の予防あるいは治療法へとつながる可能性が示唆される。

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公開日: 2025-01-30  

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