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2023 年度 研究成果報告書

細胞骨格制御に着目した尿毒症物質による心血管障害の病態解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K08129
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関愛媛大学

研究代表者

牧田 愛祐  愛媛大学, 医学部附属病院, 医員 (70837038)

研究分担者 坂上 倫久  愛媛大学, 医学系研究科, 講師(特定教員) (20709266)
山口 修  愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (90467580)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードインドキシル硫酸 / 心肥大 / 細胞骨格 / 腎不全
研究成果の概要

IS依存的な心血管系障害モデルマウスは、正常腎機能下ではISの高い血中濃度の維持が困難で、ヒト病態で見られる心肥大などの合併症の再現に至らなかったため、腎不全患者を模倣した病態モデルを検討した。その結果、腎不全モデルにより高いIS血中濃度を維持が可能となったが、解析期間において心肥大の発症は認められなかった。In vitroの検証では、IS処理後の心筋細胞において心筋細胞面積の増加・アクチン骨格の明らかな変化が認められ、ISが心筋障害に寄与する可能性が考えられた。

自由記述の分野

腎臓内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

慢性腎臓病・透析患者では心血管疾患による死亡リスクが高く、インドキシル硫酸(IS)はその原因とされている。IS は健常人において腎臓から排泄されるが、腎不全患者では体内で高濃度に蓄積する。ISは透析では除去困難であり、心血管疾患の発症機序についても明らかでなく、予防治療法の開発が急務である。
我々のin vitroの検証では、ISによる心筋細胞面積増加ならびにアクチン骨格変化が認められ、網羅的遺伝子発現解析からISの心筋細胞に対する細胞傷害性誘発に関わる候補遺伝子も明らかになった。In vivoでの更なる検証は必要であるが、本結果はISが心血管障害をもたらす分子機構解明の一助となる可能性がある。

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公開日: 2025-01-30  

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