研究課題/領域番号 |
21K08305
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 大阪市立大学 (2021) |
研究代表者 |
廣保 翔 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (10571284)
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研究分担者 |
廣保 葵 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (20899603)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 痒み / 乾癬 / プロテアーゼ / グランザイム |
研究成果の概要 |
慢性炎症性皮膚疾患の痒みは、既存の治療にしばしば抵抗性を示し臨床上の問題となる。そうした痒みにはヒスタミン以外の起痒物質の関与が示唆されるが、具体的な分子が特定されていない疾患も多い。本研究を通じて申請者らは、類天疱瘡をはじめとした炎症性皮膚疾患において、プロテアーゼの一つであるグランザイムK(GzmK)がPAR-2活性化を介して痒みを引き起こすと仮説を立て、これをin vitroモデル、マウスモデル、ヒトサンプルを用いて検証した。その結果、特に尋常性乾癬において、炎症細胞から放出されるGzmKがその痒みに関連する可能性を見出した。
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自由記述の分野 |
皮膚科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
尋常性乾癬において、痒みは多くの症例で経験される症状で、そのコントロールは難しい。患者のQOLを保ちかつ掻きむしりによる症状の増悪を防ぐため、乾癬では疾患そのものの治療に加え痒みのコントロールが重要である。しかし、これまで痒み治療の中心であった抗ヒスタミン薬は、乾癬の痒みには有効性が低かった。今回我々はグランザイムKというタンパク分解酵素が乾癬の痒みの原因の一つであることを発見した。これにより、今後グランザイムKを標的とした治療薬を開発することが重要であることを示した。
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