研究課題/領域番号 |
21K08314
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 千葉県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
盛永 敬郎 千葉県がんセンター(研究所), がん治療開発グループ 細胞治療開発研究部, 研究員 (30757000)
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研究分担者 |
猪爪 隆史 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (80334853)
冨樫 庸介 千葉県がんセンター(研究所), がん治療開発グループ 細胞治療開発研究部, 客員研究員 (80758326)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | Cancer immunology / Melanoma / Cell adhesion |
研究成果の概要 |
メラノーマ患者さんから得た腫瘍組織に浸潤している免疫細胞を一細胞シークエンス法で調べ、抗腫瘍活性が高いと思われるT細胞に特に高発現する分子としてVCAM1を同定して、その機能や発現に関わる分子機構を解析しました。その結果、VCAM1はT細胞免疫が活性化するとT細胞上に発現上昇し、細胞表面のCD3と結合することで免疫応答を抑制する機能があることが明らかになりました。
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自由記述の分野 |
Cell biology
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腫瘍に反応するT細胞でも免疫応答が抑制される現象がみられ、このような状況を改善できれば高い治療効果が期待できます。我々の見いだしたVCAM1はT細胞免疫に応答して発現しT細胞免疫シグナルを抑制する機能が見られることから、腫瘍免疫応答の抑制に深く関わっているものと考えられます。実際に、T細胞のVCAM1をノックアウトすると腫瘍の増殖が抑えられ、既存の免疫チェックポイント阻害薬との併用効果も見られました。この研究により、VCAM1を標的とした新たな抗腫瘍免疫療法の可能性が示唆されました。
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