若年性骨髄単球性白血病(JMML)において高頻度に認められるPTPN11変異のメチル化への影響を明らかにすることを目的とした。PTPN11変異の有無のみ異なるJMML由来iPS細胞および、それらをゲノム改変により変異修復や変異導入したiPS細胞を用いて、CD34陽性細胞を分化誘導した。効率的なCD34陽性細胞への分化誘導と細胞からの高濃度のゲノムDNAの抽出が可能になり網羅的メチル化解析を行うことができた。その結果、PTPN11変異の有無によってメチル化率が増加あるいは減少する遺伝子群が明らかになった。PTPN11変異によるメチル化調節機構の解明には更なる検討が必要である。
|